百万円と苦虫女

100man

ちょっとしたことがきっかけで前科持ちになる、すずこ。
実家や地元に居づらくなり100万円を貯めて家を出る。新しく住んだ街で様々な職を経験しながら、100万円を貯めてはまた違う街に移り住む。そんな生活のなかで出会った人間模様が描かれていた。

「ヤッときゃよかった…」
冒頭、こんなことをぶっきらぼうにつぶやく蒼井優が印象的だった。

蒼井優が演じるすずこはとても自然体で、だれしもが一度は思う「自分のことを誰も知らない街で知らないひとたちと暮らしたい」という気持ちを実行していた。途中までは、あ〜これこれ私もこういうことしたい〜って共感してたんだけど物語の後半、森山未來くんが扮する園芸バイトくんに出会ってからは共感したことに罪悪感を感じたりした。なんだか胸の痛いところをチクリと刺されて涙目…ってかんじ。チクチク。

ピエール瀧はやはり素敵な俳優だ。ちょっと若い子に近付きたい、そんな滲み出ちゃう変態性をうまく表現してた。おふろに浸かりながらビクビクしてる蒼井優がかわいかった。強い意思を持ちながらも人前では萎縮しちゃったり、それがいつしか爆発しちゃったり

家に、部屋に入ったらとりあえず寝そべってみたり。いるいる。やるやる。

東京じゃ経験できないこと。いままで褒められたことがなかったけど初めて人に認めてもらえたこと。すずこが嬉しそうに手紙を書く姿をみて、うらやましいなぁとおもったり。チクチク。

最後のおわりかたがリアリティに溢れていてとても良い。そう、いつだって物語はハッピーエンドではないのだ。すれ違いの気持ちを抱えたまま、ひとは大きくなってゆく。わかりあえるなんて夢のまた夢。これは映画であって映画ではない、とてもリアルな心の動きが切り取られてる。

あ、森山未來くん役がかっこよすぎでした。あれは惚れる。(途中ハラハラしたけど)

みなさんも心をチクチクしてみてください。




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2013-11-28